【関西人、上京の壁】言葉・コミュニケーション編
社会人3年目をやっとります。そらいです。
社会人1年目、ぼくはクソダメうんちっち新卒でした。
寝坊する、言い訳する、態度悪い、敬語使えない、声デカい、の五段うんち活用野郎でした。
そもそも人としてどうかしてたんですが、今になって振り返ってみると「あれ?関西出身であることで遅れを取ったな・・・」と思うことがあったので記事にします。
同じようなことで悩んでる上京したての新卒関西人がこの記事を読んでくれて業務に活かせれば、あるいは気が楽になれば幸いです。
〜もくじ〜
敬語の壁
まずブチ当たったのがコレですね。
結論から言うと「あのね」は東京では敬語じゃないです。タメ口です。
社会人1年目、ぼくは20代中盤の女性上司のもとに付きました。
その方は年下のぼくにフランクに接してくださり、気さくなねーちゃんって感じで上手くやってくれていたのですが、ある日、真顔で、
「え、てかなんでさっきからちょくちょくタメ語なの?」と言われました。
ぼくはぼくでタメ口使ってるつもりはないので「え・・・え?」みたいな感じなって、
不思議な時間が流れました。
「あのねあのね、ってタメ語じゃん。上司と話してるんだよ?」
「え、あのねって、え?」
「いくらベンチャーだからって敬語は使えた方がいいよ。てか使えなきゃダメだよ」
「え?あの、敬語・・・です。」
「は?なにが!?」
「あの、『あのね』・・・敬語・・・。」
「は?じゃあ『あのね』って関西弁でタメ語だと何になんの?」
「あんなぁ」
「・・・」
「・・・」
関西(大阪だけ?)では、「あのね」は目上の方(先生・先輩・上司etc...)に使う敬語です。友達や後輩には「あのね」ではなく、「あんなぁ」と呼びかけます。
入社して1ヶ月ほどで学べたぼくは幸運ですが、結局「あのね」の口ぐせは1年近く取れず、次に付いた2児のママ上司には「あのね禁止!」というキリンさんを模した付箋をノートPCに貼られ、取引先にイジられるという痴態を晒しています。
「あのね」が発覚してからというものは「本当です」という意味の「ホンマっす」、「とても良いです」を意味する「バチクソイケてるっすね!」など、敬語とは取れない敬語を次々とご指摘いただき、一時期ちょっとした言語障害に陥りました。
「これは敬語か?正しい言葉か?」と、脳内で文章を推敲してから言葉にするので、 まるで英語で喋ってる気分。問われた質問には即答できず、どもり、黙る・・・そんな日々が続きました。
おかげさまで今となっては「恐れ入ります」「誠に恐縮ですが」「お含みおきください」などの上級敬語を扱えるにまで至りましたが、上京したての新卒関西人、敬語でのつまづき、あると思いますのでお気をつけください。
ダメ敬語をご指摘いただいた社内のみなさま、その節はありがとうございました。
僕は元気です。
話す順序の壁
ビジネスシーンにおいて”結論から話す”ことは基本であり、礼儀です。
できるビジネスマンは何よりも時間を大切にするので、たらたらと前置きするのは相手にとって失礼に値します。
まず結論から述べ、それから結論に至った経緯を要素ごとに説明していきます。
しかし!
関西人にとっては結論から話すことはタブーです。
結論は「オチ」であり、前置きは「フリ」なのです。
「いやー、こないだパチンコで負けた話やねんけどさー」などと話しかけても関西人は耳を傾けてくれません。
「オチ言うてもーてるやん」となります。
正しい関西人の話す順序は以下です。
「いやー、こないだウンコ踏んでさー」
「おうおう」
「最悪やー思て地面になすりつけてたらカラスが上からフン落としてきよってさー」
「めっちゃおもろいやん」
「ほんで、うわーこれはウン付いてるわー思てパチンコ行ったらさー」
「おーおー!どうなってん!?」
「10万負けた。」
\\\ ドッ ///
と、なるわけです。
幼い頃からの英才教育で、この「フリ→オチ」の話し方が身に染み付いたぼくは結論から述べる習慣をつけることに苦労しました。
ドヤ顔で上司に話しかけ、
「で?」「結論は?」「結局何が言いたいの?」と言われ続けました。
(いやまだ話の途中やん・・・物語は大局に向かってるやん!!)という感情を押し殺し、枕を濡らした夜もあります。
「その話、オチある?」が口癖のオカンを心底恨んだ時期もありました。
おかげさまで今は結論から話す習慣が身に付きましたが、プライベートには若干支障が出てます。
帰省すると「オチから話すって斬新なお笑いやな」と鼻で笑われるようになりました。
上京したての新卒関西人は自身のアイデンティティに問いかけながら葛藤してください。
声量の壁
これは社会人1年目、6月の出来事です。
いつもの通り、上司に話しかけると「お前、声デケェよ・・・」と、
低く、鋭く、重いトーンで凄まれました。
このときは電車内でもあったので「公共の場に相応しい声量ではなかったかな」と、平謝りしたのですが、その後も社内で「ちょっとソライうるさい!」「もうちょっと静かに喋れない?」などとお叱りを受けることが多く、特に関西出身者同士で喋っているときほどお声がけいただいておりました。
これに関してはめちゃめちゃ業務に支障が出るわけじゃなかったので、特に気にしていなかったのですが、先日上京して1年半ぶりにオカンと電話する機会があった時に確信しました。
関西人はデフォルトで声がデカイ・・・と。
「あんた元気してんのかいな」
「んー、最近はやっと仕事も慣れてきて元k「そうかそうか!ご飯はちゃんと食べれてるんか?」
「んー、炊飯器買うたし自炊はじめt「ええやん!今度またなんか作ってや!ほなな!」
「んー、(ブツッ ツー・・ツー・・)
うるせぇし早ぇ!
これはマジで自覚しといた方が良いですが、関西人は基本うるせぇです。
やっぱり「笑いを取る」ためには、まずアテンションを集める必要があり、必然声がデカくなるのかなと思ってます。
DNAと教育が関西人の声をデカくしてます。これは抗えない事実です。
「そんなことないやろー言われたことないぞ」 と思ってる2,3年目の関西人のあなた、気ぃ使われてるだけです。あなたもうるせぇし早ぇです。
元気がいいのは良いことですが、周りの業務に支障をきたすレベルの声量は害悪です。
上京したてのみなさんはどうか一度、自分の声量に耳を傾けてみてください。
以上、上京の壁:言葉・コミュニケーション編でした。
次回は、上京の壁:お笑い編 をお送りいたします。お楽しみに。